絶え間ない努力の末のグローバル化

江戸時代にプロトタイプが作出されて以降、さまざまな改良が行われてきた錦鯉。特に、1916年に純系交配から雑種交配へ改良技術を発展させてからは、新品種の作出が飛躍的に伸び、錦鯉文化の基礎が構築されました。
こうした何世代にも渡る絶え間ない努力の末、棚田棚域における稲作と錦鯉養殖の複合経営は、農業に不利である中山間地における有効な経営方法として大きく発展。産業化した養鯉業はその後継者育成についても比較的順調で、若手への世代交代も積極的に行われています。また、いち早く産業のグローバル化を行ったことで、毎年10月から行われる「錦鯉の池上げ(収穫)」シーズンには、世界中のディーラーや愛好家たちが山古志に集結。今後、「錦鯉の聖地」として外国人観光客がさらに増加することが期待されています。