パワースポットなのに、湯巡り天国? 長岡の奥座敷「蓬平温泉」に潜入!
とろっと肌触りの良い泉質で、新潟県内はもとより県外のファンも多い「蓬平(よもぎひら)温泉」は、長岡の奥座敷として親しまれてきた温泉地。龍神伝説が残る高龍神社のお膝元で、霊験あらたかなお湯に浸かれば、身も心も癒されるだけでなく、素敵なご利益も期待できるとか!
パワースポットと温泉が一度に体験できる蓬平温泉の魅力をお伝えいたします。
「蓬平温泉」ってどんなところ?
蓬平温泉の歴史は古く、600年以上前の南北朝時代にさかのぼります。
南朝方の名将・楠正儀(あの楠正成公の三男!)の家臣・高野木民部永張が、傷を負い山中を彷徨っていたところ、龍神が現われ霊泉のありかを教えてくれたのでその場所へ行くと、白い泉が湧き出ていました。
この泉こそが蓬平温泉の源泉で、永張がそこに浸かって療浴するとすぐに傷が癒えたとか。その伝説が村人たちによって語り継がれてきました。
厳しい豪雪地帯を生き抜く術として、村人たちはこの龍神伝説にあやかりたいと祠を建てて護り続けてきたのが高龍神社です。その神域である太田川沿いには、明治初期の頃から3軒の温泉宿が開業しました。以来、蓬平温泉は龍神伝説のご利益にあずかれる温泉地として、県内外を問わず多くの人に親しまれています。
気になる温泉の泉質は、とろみがあって肌なじみが良く、時折ふわっと湯の華が咲くアルカリ性の単純硫黄泉。浸かっているとお肌がツルツル、すべすべになるので、とりわけ女性に人気があるそうです。3軒の宿はそれぞれ自前の源泉を持っているため、肌触りなどが微妙に異なり、湯巡りしてみるのもオススメだとか。
南朝方の名将・楠正儀(あの楠正成公の三男!)の家臣・高野木民部永張が、傷を負い山中を彷徨っていたところ、龍神が現われ霊泉のありかを教えてくれたのでその場所へ行くと、白い泉が湧き出ていました。
この泉こそが蓬平温泉の源泉で、永張がそこに浸かって療浴するとすぐに傷が癒えたとか。その伝説が村人たちによって語り継がれてきました。
厳しい豪雪地帯を生き抜く術として、村人たちはこの龍神伝説にあやかりたいと祠を建てて護り続けてきたのが高龍神社です。その神域である太田川沿いには、明治初期の頃から3軒の温泉宿が開業しました。以来、蓬平温泉は龍神伝説のご利益にあずかれる温泉地として、県内外を問わず多くの人に親しまれています。
気になる温泉の泉質は、とろみがあって肌なじみが良く、時折ふわっと湯の華が咲くアルカリ性の単純硫黄泉。浸かっているとお肌がツルツル、すべすべになるので、とりわけ女性に人気があるそうです。3軒の宿はそれぞれ自前の源泉を持っているため、肌触りなどが微妙に異なり、湯巡りしてみるのもオススメだとか。
金運アップのパワースポット「高龍神社」にお参りに行こう!
宿をレポートする前に、まずは高龍神社にお参りに行きましょう。神社の起こりは、先ほどお話した蓬平温泉の起源と同じ。商売繁盛、金運アップのご利益があり、商売をやっている人や宝くじを当てたい人など、全国から参拝者が絶えないパワースポットです。
長岡市内からは県道23号を通って、蓬平温泉地区に向かう県道515号に入り、山道をどんどん上って行くと突如大きな鳥居が出現!これより先は、高龍神社の神域であることを意味し、蓬平温泉もこの内側に位置しています。この後取材させていただく3軒の宿を横目に通り過ぎると参拝道の入口に売店があります。
そのままお参りをしてもいいのですが、正式なお参りをしたいならこちらの売店で売っている「お参りセット」を入手するのがオススメです。セットの中身は御神酒、御明志(ろうそく2本組)、生卵の3点…なぜ生卵?
「お参りセット」を入手したら、早速お参りを!といきたいところですが、目の前には118段あるという急な石段が立ちはだかります。神様に会うためには功徳を積む必要があるということでしょうか。怯まず歩みを進めて行くと、途中、パッと視界が開けてきますが、まだ道は半ばです。後ろを振り返りながらしばし休憩。こうやって見ると神社はかなり高い崖の上に建っていることがわかります。
周囲の山並みの風景に癒されたら、もう一踏ん張りしてさらに石段を登っていきましょう。高龍神社にちなんだ龍の手水舎が出てきたら本殿までもうあと一息です。参拝前にここでしっかり手を清め、心を落ち着かせてくださいね。
長岡市内からは県道23号を通って、蓬平温泉地区に向かう県道515号に入り、山道をどんどん上って行くと突如大きな鳥居が出現!これより先は、高龍神社の神域であることを意味し、蓬平温泉もこの内側に位置しています。この後取材させていただく3軒の宿を横目に通り過ぎると参拝道の入口に売店があります。
そのままお参りをしてもいいのですが、正式なお参りをしたいならこちらの売店で売っている「お参りセット」を入手するのがオススメです。セットの中身は御神酒、御明志(ろうそく2本組)、生卵の3点…なぜ生卵?
「お参りセット」を入手したら、早速お参りを!といきたいところですが、目の前には118段あるという急な石段が立ちはだかります。神様に会うためには功徳を積む必要があるということでしょうか。怯まず歩みを進めて行くと、途中、パッと視界が開けてきますが、まだ道は半ばです。後ろを振り返りながらしばし休憩。こうやって見ると神社はかなり高い崖の上に建っていることがわかります。
周囲の山並みの風景に癒されたら、もう一踏ん張りしてさらに石段を登っていきましょう。高龍神社にちなんだ龍の手水舎が出てきたら本殿までもうあと一息です。参拝前にここでしっかり手を清め、心を落ち着かせてくださいね。
ご利益アップの参拝方法は? 躍動感あふれる御朱印にも感動!
ようやく本殿にたどり着きました。山の木々の緑が心地よく、清々しい風が出迎えてくれます。早速お参りをしていきましょう。まずは、下の売店で買った「お参りセット」から御明志を取り出して、左右の灯明台に火をつけて供えます。本殿の前に来たら、2礼2拍手1礼をしてお願いごとを。高龍神社は商売繁盛、金運アップの神様として有名ですが、五穀豊穣や恋愛成就、子宝にもご利益のある神様とのことですので、基本的にどんなお願い事をしてもOKです!
本殿は靴を脱いで上がることができます。神前に献備台があるのでこちらにお神酒と生卵をお供えしましょう。高龍神社の神様はその名の通り龍神なのですが、白蛇がその化身と言われているため、白蛇様の好物である生卵を供えるというわけです。お参りを一通り済ませて本殿内を改めて見回してみると、壁一面に名刺がたくさん貼り付けてありました。これは商売繁盛の神様にあやかりたい参拝者が置いていったもの。新潟県内はもとより、首都圏からの参拝者が多いことも伺えます。
お参りを済ませたら、最後に社務所で御朱印をいただいていきましょう。高龍神社の御朱印帳は、表紙に龍神様が刺繍されていてカッコいいんです。神主さんが手書きしてくれる御朱印も、高龍神社の「龍」の文字にまさしく神が宿っているかのようなイキイキとした筆跡! さらに金色で龍神の使いである白蛇が降りてくるように描かれていて躍動感に溢れています。これは見るからにパワーがありそう!
蓬平温泉にお出かけの際は、その守り神である高龍神社にも参拝してから温泉に入ると、身も心も清らかになって、神様のパワーを全身くまなく取り込めそうです。龍神様のご利益があることを願って、宿の方もレポートしていきましょう。
本殿は靴を脱いで上がることができます。神前に献備台があるのでこちらにお神酒と生卵をお供えしましょう。高龍神社の神様はその名の通り龍神なのですが、白蛇がその化身と言われているため、白蛇様の好物である生卵を供えるというわけです。お参りを一通り済ませて本殿内を改めて見回してみると、壁一面に名刺がたくさん貼り付けてありました。これは商売繁盛の神様にあやかりたい参拝者が置いていったもの。新潟県内はもとより、首都圏からの参拝者が多いことも伺えます。
お参りを済ませたら、最後に社務所で御朱印をいただいていきましょう。高龍神社の御朱印帳は、表紙に龍神様が刺繍されていてカッコいいんです。神主さんが手書きしてくれる御朱印も、高龍神社の「龍」の文字にまさしく神が宿っているかのようなイキイキとした筆跡! さらに金色で龍神の使いである白蛇が降りてくるように描かれていて躍動感に溢れています。これは見るからにパワーがありそう!
蓬平温泉にお出かけの際は、その守り神である高龍神社にも参拝してから温泉に入ると、身も心も清らかになって、神様のパワーを全身くまなく取り込めそうです。龍神様のご利益があることを願って、宿の方もレポートしていきましょう。
高龍神社に歩いて行ける招福の宿「蓬莱舘 福引屋」
初めにご紹介するのは、高龍神社から車で約1分! 徒歩でも3分ほどのところにある「蓬莱舘 福引屋」さんです。創業は明治2年。「初代の諏訪雲八が博打ですってんてんになり、山奥で湯治宿でも開こうかと言ってこの地に入ってきたのが始まりです。だからうちは代々賭け事には弱い。博打には手を出すなというのが家訓として伝わっています(笑)」と茶目っ気いっぱいに話してくれたのは、5代目女将の諏訪利江さんです。
女将によると、先代の大女将の時代には、高龍神社のお膝元ということもあって、高龍神社の講中さんがひっきりなしに訪れていたとか。現在では年配の方から、ご夫婦、若いご家族連れと幅広い層のお客様に支持されているようですが、それはどうも女将の人柄を含めたアットホームな宿の雰囲気にありそうです。
「高龍神社に行くにも、その先の竹之高地不動社がある集落へ行くにも、昔は道が1本しかなかったので、必ずここの前を通らなければならなかったんですね。そういった道行く人たちに気軽に入ってもらえるように、人が寄り付きやすい雰囲気を作ってお迎えするというのがうちの宿の特徴です。日帰り温泉のご利用はもちろん、お昼のお弁当やお食事コースなどもご用意してお待ちしていますので、どうぞお気軽にお越しください」(女将)
おもてなしのお料理は、海のもの、山のものを季節に合わせてバランスよく。棚田で有名な山古志村の名物・鯉料理や、山古志産黒毛和牛を使ったお料理なども事前に予約すれば注文できるそうです。最近では、期間限定で司馬遼太郎の『峠』に出てくる主人公・河井継之助が好物だった長岡の名物“桜飯”という、大根の味噌漬けを細かく刻んでご飯に炊き込んだものを提供していたところ、ちょうど『峠』を読んで感銘を受けたというお客様が来られてたいそう喜んでいたとか。司馬作品ファン、河井継之助ファンには心憎い演出ですね! そんな気の利いたサービスができるのも、アットホームな雰囲気づくりをモットーにしている「蓬莱舘 福引屋」さんのこだわりではないでしょうか。
また、「蓬莱舘 福引屋」さんの名物といえば、毎晩夜9時から開催される「福引大会」。3種のカラーボールを入れた箱に手を入れて、出てきたボールの色の組み合わせによって、福を呼ぶ様々な縁起物が当たるというイベントです。自粛ムードで心も沈みがちな昨今、ひとときのお祭り気分で盛り上がってみてはいかがでしょう。
女将によると、先代の大女将の時代には、高龍神社のお膝元ということもあって、高龍神社の講中さんがひっきりなしに訪れていたとか。現在では年配の方から、ご夫婦、若いご家族連れと幅広い層のお客様に支持されているようですが、それはどうも女将の人柄を含めたアットホームな宿の雰囲気にありそうです。
「高龍神社に行くにも、その先の竹之高地不動社がある集落へ行くにも、昔は道が1本しかなかったので、必ずここの前を通らなければならなかったんですね。そういった道行く人たちに気軽に入ってもらえるように、人が寄り付きやすい雰囲気を作ってお迎えするというのがうちの宿の特徴です。日帰り温泉のご利用はもちろん、お昼のお弁当やお食事コースなどもご用意してお待ちしていますので、どうぞお気軽にお越しください」(女将)
おもてなしのお料理は、海のもの、山のものを季節に合わせてバランスよく。棚田で有名な山古志村の名物・鯉料理や、山古志産黒毛和牛を使ったお料理なども事前に予約すれば注文できるそうです。最近では、期間限定で司馬遼太郎の『峠』に出てくる主人公・河井継之助が好物だった長岡の名物“桜飯”という、大根の味噌漬けを細かく刻んでご飯に炊き込んだものを提供していたところ、ちょうど『峠』を読んで感銘を受けたというお客様が来られてたいそう喜んでいたとか。司馬作品ファン、河井継之助ファンには心憎い演出ですね! そんな気の利いたサービスができるのも、アットホームな雰囲気づくりをモットーにしている「蓬莱舘 福引屋」さんのこだわりではないでしょうか。
また、「蓬莱舘 福引屋」さんの名物といえば、毎晩夜9時から開催される「福引大会」。3種のカラーボールを入れた箱に手を入れて、出てきたボールの色の組み合わせによって、福を呼ぶ様々な縁起物が当たるというイベントです。自粛ムードで心も沈みがちな昨今、ひとときのお祭り気分で盛り上がってみてはいかがでしょう。
双子の姉妹が切り盛りする女性に優しい宿「和泉屋」
次にお邪魔したのは、創業当初は「蓬莱舘 福引屋」さんの隣で営業していたという「和泉屋」さんです。昭和61年に現在の地に越してきたそうですが、先代の社長が通年営業をするために、頑丈な建物を造りたいという思いがあっての移転だったとか。「和泉屋」常務の金内智子さんにお話を伺いました
「私が子供の頃は、今より雪が多くて毎年6メートルぐらい積もっていました。道路事情も悪く、3月の終わりに除雪車がやってくるまでは、深い雪の中に閉ざされていたので、冬の間は休業していたんですよ。この地に移って通年営業を始めた頃、ようやく道路も整備され、高速道路ができたり、新幹線ができたり…社会が成熟してきて、みんなが旅行に行くようになり温泉ブームになりました。私たちも時代の波に乗れたのを喜んでいたのですが、今度は父が“これからは露天風呂だ!”と言い出して、いきなり大きな石を200個くらい買ってきたので驚きましたよ(笑)」(常務)
常務のお父様だった先代の社長は、研究熱心な方だったようで、全国の旅館に視察に行き、お客様をおもてなしする旅館とはどうあるべきか、いろいろな情報を集めていたそうです。当時はまだそれほど一般的ではなかった露天風呂をいち早く導入したのも、そんなお父様の先見の明があればこそ! 先代社長の思いが詰まった露天風呂は、中越地震による損壊〜リニューアルを経て、野趣に富んだ「月の湯」の露天風呂として今も旅人の心と体を癒してくれます。
平成12年からは、常務と双子の妹さんが社長として経営を引き継ぎ、女性ならではの視点で宿を切り盛りしています。
「父から経営を引き継いだ時に目指したのは、女性のお客様がのんびり、羽を伸ばしてゆったりできる空間を作るということでした。お料理も、最近はSNS映えなどという言葉も流行っていますが、視覚的にお客様の会話が弾むようなものをお出しするように。それから何か一品でもいいから、お客様に感動を与えられるような、板場の心意気が伝わってくるようなものを提供するようにということで頑張っています」(常務)
団体旅行が減り、個人旅行が主体となりつつある昨今、そうした「和泉屋」さんの取り組みは功を奏し、現在では約7割が女性のお客様なのだそうです。さすが先代の血を受け継いでいるだけあって、先見の明がありますね! そんな常務に今後の蓬平温泉について伺いました。
「ここは田舎なので、夜は本当に真っ暗なんです。でも、月や星がすごく綺麗で、満月の夜なんかは月あかりだけでも充分に歩ける。そんななかで聞く虫の音は本当に心に沁みます。そういう自然の中で得られる癒しと、私たちがご先祖様から受け継いできた温泉と、高龍神社や竹之高地不動社をはじめ、地域の皆さんが代々大切に守り続けてきた小さな祠やお地蔵様。こういうものこそが私たちの財産なので、これからも大切に護り、護られ、お客様にその良さを存分に伝えていきたいと思っています」(常務)
「私が子供の頃は、今より雪が多くて毎年6メートルぐらい積もっていました。道路事情も悪く、3月の終わりに除雪車がやってくるまでは、深い雪の中に閉ざされていたので、冬の間は休業していたんですよ。この地に移って通年営業を始めた頃、ようやく道路も整備され、高速道路ができたり、新幹線ができたり…社会が成熟してきて、みんなが旅行に行くようになり温泉ブームになりました。私たちも時代の波に乗れたのを喜んでいたのですが、今度は父が“これからは露天風呂だ!”と言い出して、いきなり大きな石を200個くらい買ってきたので驚きましたよ(笑)」(常務)
常務のお父様だった先代の社長は、研究熱心な方だったようで、全国の旅館に視察に行き、お客様をおもてなしする旅館とはどうあるべきか、いろいろな情報を集めていたそうです。当時はまだそれほど一般的ではなかった露天風呂をいち早く導入したのも、そんなお父様の先見の明があればこそ! 先代社長の思いが詰まった露天風呂は、中越地震による損壊〜リニューアルを経て、野趣に富んだ「月の湯」の露天風呂として今も旅人の心と体を癒してくれます。
平成12年からは、常務と双子の妹さんが社長として経営を引き継ぎ、女性ならではの視点で宿を切り盛りしています。
「父から経営を引き継いだ時に目指したのは、女性のお客様がのんびり、羽を伸ばしてゆったりできる空間を作るということでした。お料理も、最近はSNS映えなどという言葉も流行っていますが、視覚的にお客様の会話が弾むようなものをお出しするように。それから何か一品でもいいから、お客様に感動を与えられるような、板場の心意気が伝わってくるようなものを提供するようにということで頑張っています」(常務)
団体旅行が減り、個人旅行が主体となりつつある昨今、そうした「和泉屋」さんの取り組みは功を奏し、現在では約7割が女性のお客様なのだそうです。さすが先代の血を受け継いでいるだけあって、先見の明がありますね! そんな常務に今後の蓬平温泉について伺いました。
「ここは田舎なので、夜は本当に真っ暗なんです。でも、月や星がすごく綺麗で、満月の夜なんかは月あかりだけでも充分に歩ける。そんななかで聞く虫の音は本当に心に沁みます。そういう自然の中で得られる癒しと、私たちがご先祖様から受け継いできた温泉と、高龍神社や竹之高地不動社をはじめ、地域の皆さんが代々大切に守り続けてきた小さな祠やお地蔵様。こういうものこそが私たちの財産なので、これからも大切に護り、護られ、お客様にその良さを存分に伝えていきたいと思っています」(常務)
自然と一体になった舞台で、思い出づくりを演出する「花の宿 よもやま舘」
最後にご紹介するのは、高龍神社の大鳥居を入ってすぐの所にある「花の宿 よもやま舘」さんです。“花の宿”と銘打っているだけあって、ロビーに飾られている大きな生け花が旅人を優しく出迎えてくれます。女将の田中郷子さんにお話を伺いました。
「蓬平の魅力は、何といってもこの豊かな自然。まずはその季節の移ろいをお客様に感じていただこうと、当舘の裏山に自生している花、近所の方が山から採ってきてくださったものを季節に合わせて飾らせていただいています」(女将)
お話を伺ったロビーの窓越しには、太田川の清流がサラサラと心地よい音を立てて流れており、その川を隔てた向こう岸には、日本人なら誰しも感じるであろう懐かしい里山の風景が広がっています。川に沿って建てられた立地が、自然との一体感を醸し出していて、花や自然が好きな方にはたまらないロケーションですね! そして、川の上流の方へ目をやると、何やら立派な舞台が組まれています。
「あちらの“花舞台”では、私や従業員が毎晩交替で演舞を務めさせていただいています。演目は演歌や民謡などに、オリジナルの振りを付けたもの。そもそもこの蓬平は長岡市内から車で30分ほどかかるため、昔は宴会をするために芸者さんを呼ぼうと思っても、なかなか来ていただけなかったんですね。でも宴会は楽しく盛り上げていきたい。だったら自分たちで歌や踊りをしようということで、踊りの先生について、冬場の閑散期に練習を重ねて披露していたのが始まりです」(女将)
そんなお話を伺っていたら、女将の立ち居振る舞いに芸者さんのような凜とした艶っぽさを感じるようになってきました! 蓬平温泉の宿は、それぞれ女将にファンが付いていると事前に聞いていたのはこのことだったのでしょうか? それはさておき、「花の宿 よもやま舘」さんのもう一つの売りは、この蓬平で生まれ育ち、地元の食材を知り尽くしている板長さんが愛情込めて作るお料理です。特に山菜類は、春に採れたものを手間を惜しまず丁寧に下処理をして、その日のうちに業務用冷凍庫で急速冷凍しているので、風味や食感を損なうことなく一年中食べられるのだとか。昼は里山の自然を愛で、夜は舞台を楽しみながら、山菜料理に舌鼓を打つ。これは最高の贅沢かもしれませんね。
「蓬平の魅力は、何といってもこの豊かな自然。まずはその季節の移ろいをお客様に感じていただこうと、当舘の裏山に自生している花、近所の方が山から採ってきてくださったものを季節に合わせて飾らせていただいています」(女将)
お話を伺ったロビーの窓越しには、太田川の清流がサラサラと心地よい音を立てて流れており、その川を隔てた向こう岸には、日本人なら誰しも感じるであろう懐かしい里山の風景が広がっています。川に沿って建てられた立地が、自然との一体感を醸し出していて、花や自然が好きな方にはたまらないロケーションですね! そして、川の上流の方へ目をやると、何やら立派な舞台が組まれています。
「あちらの“花舞台”では、私や従業員が毎晩交替で演舞を務めさせていただいています。演目は演歌や民謡などに、オリジナルの振りを付けたもの。そもそもこの蓬平は長岡市内から車で30分ほどかかるため、昔は宴会をするために芸者さんを呼ぼうと思っても、なかなか来ていただけなかったんですね。でも宴会は楽しく盛り上げていきたい。だったら自分たちで歌や踊りをしようということで、踊りの先生について、冬場の閑散期に練習を重ねて披露していたのが始まりです」(女将)
そんなお話を伺っていたら、女将の立ち居振る舞いに芸者さんのような凜とした艶っぽさを感じるようになってきました! 蓬平温泉の宿は、それぞれ女将にファンが付いていると事前に聞いていたのはこのことだったのでしょうか? それはさておき、「花の宿 よもやま舘」さんのもう一つの売りは、この蓬平で生まれ育ち、地元の食材を知り尽くしている板長さんが愛情込めて作るお料理です。特に山菜類は、春に採れたものを手間を惜しまず丁寧に下処理をして、その日のうちに業務用冷凍庫で急速冷凍しているので、風味や食感を損なうことなく一年中食べられるのだとか。昼は里山の自然を愛で、夜は舞台を楽しみながら、山菜料理に舌鼓を打つ。これは最高の贅沢かもしれませんね。
色々なお願い事を叶えてくれるパワースポット「竹之高地不動社」
最後にもう1箇所、由緒あるパワースポットをご紹介しましょう。「蓬莱舘 福引屋」さんの女将や、「和泉屋」さんの常務のお話ににも出てきた「竹之高地不動社」です。場所は、初めにご紹介した高龍神社の脇を通る県道515号をさらに山の奥へと行ったところ。
その歴史は古く、およそ1200年前に弘法大師が本山を建立するのにいい土地はないかと全国を回っていた時、この地にも立ち寄り、行く手を阻んだ滝の姿に心を打たれたため、不動明王の石像を刻んで滝のほとりに安置したとか。それから約700年後、長篠の戦に敗れた武田家の家臣・原美濃守がこの地に落ちのび、集落をつくった際に村の鎮守の神としてその不動明王を祀ったのが始まりと伝えられています。ものすごい時代の流れですね!
弘法大師の心を打った滝というのは、不動社の脇を流れる「不動滝」のこと。“3層の名瀑”として知られ、高さは50メートルほど。近づいてみると確かに3つある滝つぼから段々になって水が落ちていくのがわかります。そして、この滝の中央部には、なんと不動明王様が祀られているそうです。
不動滝にはまだまだ逸話があります。その昔、三条の有名な刀鍛冶が火花で片目をやられて困っていると、夢で滝に向かって祈願すればその目が治るとのお告げを受けたので、この滝の前で祈ると不動明王の霊験で目が治ったそうです。そのためここでお詣りをすると目がよくなるとの言い伝えも残されています。
さらに、昔から果敢に滝を登っていく鯉が滝を登りきると、龍になって天へと登っていくという故事(“鯉の滝登り”)がありますが、それにちなんで近年では、この滝をじっと見つめていると滝の中央部に鯉が現れ、その鯉を見ることがでれば恋が成就すると話題になっているとか。“鯉”と“恋”をかけたおまじないのようですが、このため竹之高地不動社のお守りを恋愛成就のお守りにするという若い方が増えているんだそうです。なんと多様な“伝説”を持つ神様でしょう!
社内にはほかにも、弘法大師が植えたと伝えられる杉の巨木が“ご神木”として祀られており、不動滝のマイナスイオン効果か、周辺一帯には実に清らかな空気が漂っています。高龍神社からは車で3分ほどで行けるので、多様なご利益を期待される方は是非とも立ち寄ってみてはいかがでしょう。
その歴史は古く、およそ1200年前に弘法大師が本山を建立するのにいい土地はないかと全国を回っていた時、この地にも立ち寄り、行く手を阻んだ滝の姿に心を打たれたため、不動明王の石像を刻んで滝のほとりに安置したとか。それから約700年後、長篠の戦に敗れた武田家の家臣・原美濃守がこの地に落ちのび、集落をつくった際に村の鎮守の神としてその不動明王を祀ったのが始まりと伝えられています。ものすごい時代の流れですね!
弘法大師の心を打った滝というのは、不動社の脇を流れる「不動滝」のこと。“3層の名瀑”として知られ、高さは50メートルほど。近づいてみると確かに3つある滝つぼから段々になって水が落ちていくのがわかります。そして、この滝の中央部には、なんと不動明王様が祀られているそうです。
不動滝にはまだまだ逸話があります。その昔、三条の有名な刀鍛冶が火花で片目をやられて困っていると、夢で滝に向かって祈願すればその目が治るとのお告げを受けたので、この滝の前で祈ると不動明王の霊験で目が治ったそうです。そのためここでお詣りをすると目がよくなるとの言い伝えも残されています。
さらに、昔から果敢に滝を登っていく鯉が滝を登りきると、龍になって天へと登っていくという故事(“鯉の滝登り”)がありますが、それにちなんで近年では、この滝をじっと見つめていると滝の中央部に鯉が現れ、その鯉を見ることがでれば恋が成就すると話題になっているとか。“鯉”と“恋”をかけたおまじないのようですが、このため竹之高地不動社のお守りを恋愛成就のお守りにするという若い方が増えているんだそうです。なんと多様な“伝説”を持つ神様でしょう!
社内にはほかにも、弘法大師が植えたと伝えられる杉の巨木が“ご神木”として祀られており、不動滝のマイナスイオン効果か、周辺一帯には実に清らかな空気が漂っています。高龍神社からは車で3分ほどで行けるので、多様なご利益を期待される方は是非とも立ち寄ってみてはいかがでしょう。
身も心も浄化してくれる癒しの旅へ出かけませんか?
いかがだったでしょうか? 今回レポートさせていただいた通り、蓬平温泉はパワースポットによる心の癒しと、温泉による体の癒しを一度に体感できる場所です。高龍神社や竹之高地不動社でお参りをして、夜は温泉に浸かり美味しい食事に舌鼓を打てば、身も心もきれいに浄化されてご利益アップも間違いないはず!
気になる温泉の泉質も、噂に違わずお肌に吸い付くようななめらかさで美肌効果が期待できそう! 「蓬莱舘 福引屋」さん、「和泉屋」さん、「花の宿 よもやま舘」さん、どちらの宿に伺っても、女将が口を揃えて「こういうお湯を探していたのよ!」とおっしゃるお客様が多いと言っていたのも頷けます。特に最近は、コロナ対策で手洗い消毒を頑張り過ぎて手指の荒れが気になっている方。自粛ムードで気分が落ち込みがちになっている方。オススメです! 蓬平温泉へ癒しの旅に出かけてみてはいかがでしょうか。
気になる温泉の泉質も、噂に違わずお肌に吸い付くようななめらかさで美肌効果が期待できそう! 「蓬莱舘 福引屋」さん、「和泉屋」さん、「花の宿 よもやま舘」さん、どちらの宿に伺っても、女将が口を揃えて「こういうお湯を探していたのよ!」とおっしゃるお客様が多いと言っていたのも頷けます。特に最近は、コロナ対策で手洗い消毒を頑張り過ぎて手指の荒れが気になっている方。自粛ムードで気分が落ち込みがちになっている方。オススメです! 蓬平温泉へ癒しの旅に出かけてみてはいかがでしょうか。