栃尾美術館『日本刀の美Ⅴ』

「日本刀の美」は、日本美術刀剣保存協会（日刀保）長岡支部の協力のもと、平成20年から4年に1度開催し、このたび第5回目を迎えます。今回の主な作品として、鎌倉初期の「古一文字」、ゲームでも話題の「堀川国広」、大迫力の大身槍「同田貫上野介」、越後に関わりのある「桃川長吉」「栗原信秀」「和泉守兼定」「北越兼宗」「田村國守」「岩野道壽」、現代の「天田昭次・収貞」合作の剣などを展示します。また、市内和島地域の城之丘遺跡より出土した新潟県指定文化財の「毛抜形太刀」も併せて公開します。
日本刀は、刀工をはじめ、研師や鞘師、白銀師など、様々な職人の手によって、日本のあらゆる伝統技術を集結して形づくられた結晶ともいえます。もともとは武器として生まれましたが、やがて研磨技術の発達とともに美術工芸品としての美しさを見出し、現代では鑑賞することも目的に世界中で人気が高まっています。本展では、日本刀のほか、関連する刀装具や武具類なども紹介し、愛刀家はもちろん初心者にも楽しく鑑賞していただけるよう、美術作品としての日本刀のさまざまな魅力をお伝えしていきます。