産業王の夢の館「吉澤仁太郎ワールド」に潜入/摂田屋


2024年10月17日 270ビュー
みなさんこんにちは。長岡では今、江戸時代から続く、酒、みそ、しょうゆの蔵元が集まった醸造のまち摂田屋のまちあるきが人気です。今回は、明治時代から昭和にかけて、薬用酒「サフラン酒」で財を成した長岡の傑物、吉澤仁太郎の屋敷や旧機那サフラン酒本舗の蔵が広大な敷地に点在しているエリアを巡ります。
摂田屋の散策には市営摂田屋駐車場をご利用ください。無料で駐車できますのでおすすめです。

旧機那サフラン酒本舗・米蔵

旧機那サフラン酒本舗・米蔵は、2020年に改修が終わり、摂田屋地区情報を発信する交流拠点施設になっています。

特産品はどのおみやげも充実しています。ここでしか購入できない限定酒も!他にも長岡出身の絵本作家・松岡達英さんの絵本コーナーなど見どころ盛りだくさん。

現代の茶屋がテーマのおむすびカフェ、6SUBI(むすび)では地元産コシヒカリを使ったおむすびが楽しめます。「摂田屋天むす」「山古志産にいがた和牛むすび」など地元の食材にこだわっています。発酵食品を使ったテリーヌや自家製ドリンクもお勧めです。
旧機那サフラン酒本舗・米蔵

旧機那サフラン酒本舗・米蔵

【旧機那サフラン酒本舗・米蔵】
●住所:長岡市摂田屋4--33
●営業時間:9時~17時(入館は16時30分まで)
●定休日:火曜日、年末年始 ※6SUBIは、火曜日・水曜日
●問合せ先:ミライ発酵本舗 ℡ 0258-86-8545

旧機那サフラン酒本舗・鏝絵の蔵

大正15(1926)年に建てられた鏝絵の蔵は、開口部全てに漆喰装飾の鏝絵が施されている日本一との呼び声が高い土蔵です。機那サフラン酒製造本舗全盛期の頃は、事務所として使用していたそうです。今回は、「機那サフラン酒本舗保存を願う市民の会」の方にガイドをしていただき、鏝絵の作者のことや、鏝絵のに施された動物や鳥の説明など詳しくお聞きできました。(ガイドは土日祝日のみ)
鏝絵の蔵の内部は、吉澤仁太郎のコレクションが満載です。機那サフラン酒製造本舗の全盛期を象徴する看板やポスターなど貴重な資料がたくさん展示されています。
母屋の奥の屋根は増築したものです。

衣裳蔵

大正5(1916)年に建設された衣裳蔵です。土台部の通風孔の扉にはサフラン酒の壜が彫られていて、吉澤仁太郎の遊び心がうかがえます。当時はどんなお宝が納められていたのでしょう!

離れ座敷

昭和6年に建てられた木造2階建桟瓦葺の建物で、仁太郎がお客様をもてなすために作られたそうです。

縁側天井は桐材が豊富に使われ、縁側板は立派な木目のケヤキ板。芸術的で細やかな欄間や組子障子など細部までこだわっているお屋敷です。他にも骨董品やお宝がズラリ。
特にビックリしたのが、お手洗い(トイレ)がなんと‶陶磁器”ではありませんか!現代では食器のイメージがあるのでとっても驚き、昔の富豪者のお金の使い道には想像を絶するものがあります。

庭園

屋敷以上に広い庭園内には池があり、そこには長岡市の誇る‶泳ぐ宝石”「錦鯉」が優雅に泳いでいます。

まち歩きを楽しんでみましょう

長岡市摂田屋地区は、新たな観光としての取り組みが盛んな地域なので、散策することで新しい発見ができるスポットです。
おしゃれなスイーツのお店や、昔のお屋敷を改装した団子屋さんなど見どころがたくさんです。
涼しくなってきてお出かけしやすい季節になりました。是非皆さんも、摂田屋の新たな発見に散策してみませんか。